古い家を買い、自分スタイルに変える。
外観からは想像できない空間に生まれ変わったリノベーションハウス。
ドアノブやスイッチなどの細かいところから床やキッチン、そしてJICCAの家具。
見せたいところのOPEN空間と見せないところの生活空間を上手に使い分けた、
こだわりあるお家です。
外構
昔ながらのアルミの門扉や門柱。ブロック塀の笠木や土間などをリメイクしました。
ブロック塀の笠木は撤去し、門柱も左官屋さんの職人技により角々した感じに仕上げました。
門扉は撤去し、オリジナルのデザインによるスチールの扉を採用しました。
かわいくアクセントにもなっている木の取っ手はお子様でも開けやすように設計しました。
また飼っている犬が走り回れるように隙間がないようにエキスパンドメタルを使用しました。
ポストやポーチライトも昔のを再利用、ちょっと塗装するだけで空間になじみいい味出してます。
玄関
入った瞬間に一番に目に入る玄関。すごくこだわりたいところ。
外からの見た目とのギャップがあるからこそリノベーションはおもしろい。。
玄関ドアは昔のアルミの親子扉を撤去し、スチールドアを入れました。
スチールは自由な設計ができる事と、あとは好きな人にはたまらない重厚な感じが魅力的なのです。
今回、枠をなくしフラットなデザインで設計しました。その中にチョンっとあるレバーハンドルとシリンダー。
お客様とレバーの形やシリンダーの色など細かく打合せして、シンプルでかっこいいドアが出来上がりました。
ドア横の鉄の棒は、昔付いていたドアホンの跡を隠すためにつけられた傘掛けです。
昔のポーチライトを再利用するため、配線だけやり直し、センサーの器具も取り付けました。
中に入り、すぐ右横にあるコンクリートの塊。
コンクリートベンチです。
なにか面白いことをしたい、オブジェ的なことをしたいと思い、玄関にドンっとコンクリートベンチを採用しました。
土間と同じ素材を使い、上側は空いているので圧迫感もなく、普通の椅子の高さにしているのでちょんっと気軽に腰かけられます。
玄関収納はお客様のご要望によりシェルフ式に。材は杉の足場板を使い無垢の風合いと節の粗さが今回の玄関にぴったり合っています。非常時隠すためのカーテンも取り付けております。
玄関框は既製品ではなく自社で加工しスリムなデザイン。照明も空間に溶け込むような無骨なデザインのものを選びました。
トイレ
1Fはタンクレス 2Fは手洗い付とランクを使い分けました。
1Fは昔の壁の下地をそのまま使い、手洗いのところだけ広さを考慮し、新規に壁を変形させてみました。建具も新しくし、黒が入った土間と白く塗られた壁、タンクレスのデザインがトイレ室という一つのかっこいい空間を作りました。
2Fはクロスや床の張り替え、便器の取り換えをしました。
お客様が持ってきたかわいいタオルハンガー。選ばれたブラケット照明。植物などを置く棚。
既製品の便器や手洗い器などで出来上がるトイレの中に、遊び心のある雑貨や照明がアクセントになりとてもすてきな空間になりました。
バス
既存のお風呂の中にお風呂を入れることができるシステムバス。
大きさも限られてくるのですが、今回は運よく既存のお風呂の間口が広く1717サイズを採用することができました。白をベースとしたシンプルで使いやすそうなお風呂が入りました。
フルオートのエコキュートを入れているので追いだき等の機能も充実。
断熱、すぐ乾く床、保温力に優れた浴槽。お風呂の機能は年々よくなっていきます。
また引き戸にすることでデザイン性のUPと外から見たときの広々感がうらやましい限りです。
洗面スペース
1F 元々あった場所ではなく横の部屋に洗面台を取り付けました。
既存の洗面脱衣室はお風呂が広くなった分スペース的に脱衣場のみの空間にしました。
今回JICCA定番の洗面台を採用いただきました。
オークの無垢で作った洗面台とオリジナルの洗面鏡がすごい存在感を醸し出しております。
広々としたw750の洗面器とかわいらしい引き出し混合栓もこだわっって選んでおります。
横の扉は既存の扉にお客様が好きな色をチョイス。
床はお客様のご要望で部屋のどこかにタイルを使いたいっということで400角の大きいタイルを採用。
右の棚は横の収納スペースを間仕切るための壁を棚にしました。
機能性はもちろんですが、やはり見せ所は全体的な色や木のバランスがすごく魅力的なところです。扉の水色やお客様チョイスのカーテンなどが入り、洗面室らしいすがすがしい空間になりました。
2Fは既存の縦長い洗台を撤去し、学校や医療的なデザインの洗面器を選びました。
横に洗濯機が置けるようにパンを設置。2Fにひろいベランダがあるのでそこで干せるように洗濯機は2Fにしました。一番生活感の出てしまう洗濯物がすべて2Fでできてしまうので、急いでいるときぱっと取り込んでおいても客人に見られない、なんともうらやましい間取りです。
2Fの洗面周りは、雑貨好きのお客様が集めたアンティークな椅子、照明や鏡がかわいく設置されました。
キッチン
リビングダイニングの主役です。
w2550 d900 フルフラット対面式のオールステンレスのキッチンが入りました。
水栓やフード、IHなど一つ一つデザインや機能をお客様と考慮しとてもかっこいいキッチンが出来上がりました。
オークの床や家具、無機質な天井や照明などがすべて調和したすてきな空間になりました。
リビング
昔ながらのTHE 和室が生まれ変わりました。
真反対にあったキッチンも床下の大作業により排水を大移動。
20畳ぐらいのちょうどいい大きさのリビングダイニングが出来ました。
オークの床や家具、キッチン周りのステンレス、アクセントに黒の照明やアイアン。
ベースの色を統一することで部屋全体のバランスコーディネートが見事に出来ました。
単板4mmの幅広長尺フロアーや無垢の家具、無垢のアイアンやステンレス。
劣化していくのではなくどんどん深みを出し、風合いも増し、愛着がわいてくる。
見た目も大事ですが、本当の無垢の良さはそこではないでしょうか。
アルミの巾木やシナの建具もできるだけ邪魔しないように選びました。
お客様のご要望によりテレビ周りはシェルフ式。できるだけ隠す収納を最初から作らない、いるようならお気に入りの箱やかごを置く。あとは見せる=片付く。見習いたいですね。
南北に通る風がなんとも気持ちよく、掃き出し窓が庭に続いているのでバーベキューなどもやりたい放題の贅沢な空間を作りました。
廊下・ホール
玄関を入ると、まず正面に見えるのがこの鉄骨階段。
階段は鉄骨がいいっとのお客様のご提案。
それならホールを思い切り変えましょう!!っということで、既存の階段や壁、天井をすべて撤去しコンクリートをすべてむき出しにし、スチール階段とオーク無垢の階段板。
コンクリートにはメーカー名や番号、釘の穴などなどいろいろなものもすべてむき出し。
普通はないこんな空間ができるのもリノベーションだからこそできることではないでしょうか?
防塵のため壁や天井はクリアー塗装をし、濡れ色になることでムラができ風合いを増しております。
こだわるなら妥協はしません。スチールのデザインや色、段板は35mmのオークの無垢材を使い、見た目、質ともにかっこいい階段ができました。
そしてリビングに入るドアは既存の枠を使用し、建具のみ取替えました。JICCA製作のこの建具。今回の内覧会でも一番の人気でした。オークの無垢材を出来るだけ細いラインで框組し、割れても安心なようにガラスではなくポリカを採用。既存の敷居にレールを埋め込み開け閉めもしやすくなっております。
この無機質な感じが好きな人にはたまらない空間に仕上がりました。
和室
客人が来たときや身内が来たとき用にと和室の部屋を作りました。
縁なしのい草畳がと楢のテーブルがすごくいい感じにマッチしております。
犬部屋
部屋のどこかにタイルを張りたいとのご要望で犬のお部屋に貼りました。
夏はひんやりして気持ちいいことでしょう。
2匹の犬様達にも立派な部屋ができました。
首輪や照明はお客様の私物。センスありありです!!
洗面室横の奥の4畳ぐらいのスペースは季節のものや大型のものなどが収納できるスペースを作りました。